診療案内耳鼻科の治療

舌下免疫療法

舌下免疫療法とは

通常、のどの痛みから始まり、悪化すると食べられない、唾液が飲み込めないなどのつらい症状が起こります。また、高熱が出たり、関節痛や頭痛が起こることも。首のリンパ腺が腫れることもあります。扁桃腺が赤く大きく腫れ、白い膿が斑点状についたり、膿が扁桃腺を覆って扁桃腺全体が白くなってしまうこともあります。

治療効果

  • ・舌下免疫療法はアレルギーの原因物質に対する免疫反応そのものを改善しますので、根治療法となる可能性があります。くしゃみ・鼻水・鼻づまりといった鼻炎の症状だけではなく、眼の症状や皮膚のかゆみにも効果があります。3 年以上治療を継続できれば、根治まで至る方も含めて、多くの方に効果を実感していただけるといわれています。(効果がない方も一定程度存在します)
  • ・完全に症状が消失しなくても、使用する薬の量を減らすことができたり、服用が必要な期間を短縮することができる可能性があります。
  • ・舌下免疫療法を受けている方は(受けて終了した方も)、免疫の過剰な反応が抑えられるため、治療を受けていない方に比べ、今後別のアレルゲン(アレルギーの原因物質)に感作(新たにアレルギー反応を生じること)される確率が低くなります。

舌下免疫療法の対象

  • ・6 ~ 65 歳で、スギ花粉またはダニアレルギーが原因となるアレルギー性鼻炎の方
  • ・一般的な投薬治療で十分な効果が得られない方
  • ・運転業務に従事している等で、抗アレルギー薬の副作用で眠気が出ると困るという方
  • ・将来的に妊娠を希望している方(妊娠中には開始できません)
  • ・鼻炎の薬を減らしたい方

治療方法

舌下免疫療法は、1日1回舌の下にアレルギーの原因物質のエキスを含み、口腔内の血管から体内に吸収させる(舌下投与)ことで、アレルギー反応を起こしにくい体質を作り出す方法です。投与するエキスの濃度が一定まで上がれば、月1 回の通院で治療が可能(自宅での舌下投与は毎日必要)ですが、アレルギー反応を起こさない程度の体質になるまでは3 ~ 5 年の治療継続期間が必要とされています。

副作用

ごく軽度の副作用も含めて、下記のような報告があります。

  • ① 腹部症状(嘔吐、腹痛、下痢など) 
  • ② 口内、口唇のかゆみ・浮腫、感覚の異常 
  • ③ 蕁麻疹 
  • ④ 喘息発作 
  • ⑤ その他(耳のかゆみ、喉の炎症や違和感、くしゃみ、鼻みず、鼻詰まり、目のかゆみ、咳、喘息など)

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